マンションなどの集合住宅では、玄関に大きな段差がなくフラットになっていることがほとんどですよね。
戸建て住宅の場合は玄関に上がり框(あがりかまち)を設けていることが多く、段差があるのが一般的です。
この上がり框の高さをどう設定するかで、玄関の使い勝手や見た目に大きな影響が出るため、慎重に検討する必要があります。
今回は、上がり框の理想的な高さと、上がり框のない玄関のメリットやデメリットについてご紹介します。
玄関での上がり框の役割って?
玄関は、外から内への出入り口であり、土足で歩けるエリアと靴を脱いで入る内側とを分ける重要な場所です。
では、上がり框の段差には、どのような役割があるのでしょうか。
泥や水が入り込むのを防ぐ
上がり框にはまず、泥や水の侵入を防ぐという役割があります。
特に雨の日や雪の日には外からの泥や水が家の中に入りやすくなりますが、上がり框によってそのリスクは軽減できます。
上がり框があることで、室内を清潔に、快適に保つことができるのです。
安全面を守る
上がり框は、安全性の確保にも大きな役割を果たしています。
段差が視覚的に認識しやすくなることで、つまずきや転倒といった事故を防ぐ効果があります。
特に高齢者や小さな子供がいる家庭では、この視覚的な段差が日々の安全に繋がるでしょう。
見た目の美しさを高める
上がり框は、そのデザインや高さによって玄関全体の印象を大きく変えられます。
美しく整えられた上がり框は、玄関をおしゃれに見せ、訪れる人に良い印象を与えてくれます。
さらに玄関のデザイン性を高めることで、家全体の雰囲気を引き立て、洗練された空間を演出することができますよ。
理想的な上がり框の高さとは?
上がり框の理想的な高さは一般的に15cmから30cmが目安ですが、家族構成やライフスタイルによって適した高さは異なります。
高齢者や子供がいる家庭では、つまずきを防ぐために低めの上がり框が安全です。
楽に座れる高さにすると靴の脱ぎ履きの際などもスムーズにできるようになるでしょう。
一方、若い世代や成人のみの家庭の場合は、少し高めのほうが使い勝手が良い場合もあります。
家族の状況に応じた高さを選ぶことで、より快適で安全な玄関になります。
上がり框のない玄関ってどうなの?
戸建て住宅でも、マンションのようなフラットに近い玄関にしたいと思われる方もいるかもしれません。
注文住宅であればもちろん、そういった玄関にすることは可能ですが、そのメリットとデメリットをしっかりと理解した上で決定する必要があります。
ここでは上がり框のない玄関のメリットとデメリットをご紹介します。
上がり框のない玄関のメリット
上がり框がない玄関は、段差が少ないため出入りがスムーズになります。
高齢者や小さなお子様だけでなく、大きな段差がなく家に上がれることは大人にとっても楽ですよね。
また、フラットな玄関はデザインの自由度が高く、開放感が生まれます。
シンプルで洗練された印象を演出できるため、モダンでスタイリッシュな空間作りに最適です。
上がり框のない玄関のデメリット
上がり框がない玄関は、雨や雪の日に泥や水が室内に入りやすくなるリスクがあります。
そのため、適切な玄関マットを用意するなどの対策が必要です。
また、大きな段差がないため、特に暗い場所ではつまずく危険性が高まります。
夜でも十分な明るさを確保できるような照明を設置しましょう。
その他のデメリットとして、靴の脱ぎ履きが難しくなる可能性があります。
段差がない状態で腰掛けて靴の脱ぎ履きをすることが難しい場合、ベンチを置くなどの工夫が必要かもしれません。
まとめ
玄関の上がり框は、家族の暮らし方や安全性、デザイン性を考慮して決めるべき大切なポイントです。
フラットな玄関には魅力がありますが、その分注意点もあります。
上がり框の高さを決める際には、専門家の意見を参考にしましょう。
家づくりに関する疑問や不安がある方は、ぜひ一度プロにご相談くださいね。
あなたの希望やこだわりをしっかりと理解し、一緒に理想の住まいづくりをサポートいたします。
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